ヨコヤマ研究誌
腸骨を考える②
腸骨の歪みパターンをSOT(仙骨後頭骨テクニック)概念に沿って説明します。
SOTでは腸骨の歪みを三つに分類しました。
これをカテゴリーシステムと言います。
三つのカテゴリーは
・伏臥位で寝た状態で(寝ていなくても良い)、腸骨が仙骨を押し付けている(内方=IN)、且つ後下方に歪んでいる(腸骨PIーIN):CAT➀(分類➀)
この状態は仙腸関節ブーツ部の問題。
・仰臥位で寝た状態で(寝ていなくても良い)、腸骨が仙骨から離れている(外方=EX)、且つ後下方に歪んでいる(腸骨PIーEX):CAT②(分類②)
この状態は仙腸関節ウェイトベアリング部の問題。
・伏臥位で寝た状態(寝ていなくても良い)、腸骨の坐骨が後方に変位して仙骨を持ちあげる、(腸骨ASーEX):CAT③(分類③)
この状態は腰椎の歪みを招く。
上記分類に従って腸骨の歪み(厳密には8パターン)を細かく診てゆく必要があります。
腸骨と仙骨の関係、仙骨と後頭骨・頭蓋骨との関係、仙骨と腰椎との関係、腸骨と顎関節固有受容器との関係等を探して、施術を行っています。