ヨコヤマ研究誌

呼吸を考える②

SOT(仙骨後頭骨テクニック)の治療概念に相応しい資料を載せます。
それは、ルドルフ・シュタイナー著「一般人間学」に記述されていました。P16~から引用いたします。

人間が外界に相対して持つ総ての条件の中で、最も大切なものは呼吸であります。
なぜかと申しますと、私達が物質界に入る時には、まさに呼吸をすることから出発するからです。
注釈
生命の始まり(誕生)は吸気で始まり、生命の終わり(死)は呼気で終る。                         

母胎の中での呼吸は、いわば呼吸準備とでもいうべきもので、これはまだ人間を外界との完全な関係をもたらすものではありません。
本当の意味での呼吸と名づけてよいものは、人間が母胎をを離れる時に初めて始まるのであります。
この呼吸は、人間の本質にとって非常に大きな意味を持っております。
注釈
本当の意味での呼吸=第一次呼吸メカニズム(このシステムによって脳脊髄液は循環する)
肺呼吸=第二次呼吸メカニズム

・・・・・・(中略)

新陳代謝は、その一方の端において。呼吸と密接に結び合っております。
呼吸過程は新陳代謝的観点からいって、血液循環に関連しております。
血液循環は、別の経路をたどって摂取された外界の物質を人間の肉体の内部へ運び込みますから、呼吸は一方の端にあって、結局は全新陳代謝と関連しているわけなのです。


もう一方の端において、呼吸は人間の神経感覚組織とも関連しています。私達は息を吸い込むことによって、絶えず脳水を脳の中へ圧力をもって送り込んでおり息を吐きだすことにより、これを体内へ吸い戻しているのです。この運動によって、私達は呼吸のリズムを脳の中へ伝達しております。このようにして呼吸は、一方で新陳代謝と関係しているのと同様に、他方で神経・感覚組織と関係しているのです・・・・。
注釈
息を吸い込む(吸気)=脳水(脳脊髄液)は脳から一掃され、仙骨泉は脳脊髄液で満たされる
=脳の拡張(左右に)

流石ですね、ルドルフ・シュタイナーの洞察は・・。


SOT、オステオパシー、頭蓋仙骨療法(アプレジャー)等の治療概念も呼吸と脳脊髄液循環と硬膜の関係を重視しています。

当院の臨床でよく体験している事は施術中に患者さんの発言、呼吸が楽になった!と仰ることです。

呼吸が楽になると神経感覚組織も好転、結果として自律神経の安定、症状の寛解を患者さんは体験されています。

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